【7】病気の概要と治療方法についての説明

2016年9月12日

教授先生と主治医のK先生から、病気の概要と治療方法についての説明を受けました。
ちょうどこの頃母が入院しており、手術や病状の説明を兄弟と共有するために録音する癖がついていて、この時も一連の話をiPhoneのボイスメモで録音していました。
これは現在も残っていて、今回も再度聞きながらページを編集しています。
病状説明、それも命にかかわるような病気の時って、冷静に話を聞くって難しいです。そして、人間の記憶って意外と曖昧なので、録音おすすめです

急性前骨髄球性白血病

K先生
K先生

病名は「急性前骨髄球性白血病」通称APL
まだ詳しい検査結果が出ていないので、確定は出来ないですがほぼ間違いないと思われます。
(以下、先生からのお話です)

種類と特徴

白血病は急性慢性に分かれ、
急性の中に、骨髄性リンパ性があり、
急性骨髄性白血病の中の10%~15%がこの病気(急性前骨髄球性白血病)です。
非常に出血しやすく(DICといいます)進行が早いのが特徴で、
遺伝子の異常(15番と17番の転座)が発病に深く関わっています。
でも、発病原因は未だ不明だし、予防方法も分かっていません。
遺伝子に関係はありますが、子供へ遺伝することはありません

従来の治療と生存率

1980年代に行われていた、従来の抗癌剤を用いた化学療法では、
寛解率70~80%
寛解後4年生存率40~50%
寛解後4年無再発生存率32%
急性白血病の中でも、非常に再発率が高く治りにくいタイプでした。
その後、1990年代前半ビタミンAの一種である飲み薬ATRAアトラと読みます)を使用することで、APL細胞を消失させることができることが明らかになり、治療成績が飛躍的にアップしました。

臨床試験

今では、この病気はほぼ治るようになってきています。
しかし、治るようになってきているが故に、再発が増えていることから、現在も寛解後の治療を中心とした臨床試験が行われています。
この病院では、その臨床試験(APL212プロトコール)による治療を選択しています。
説明文書をよく読んで、この治療法に同意できるのであれば同意書を提出したうえで治療開始します。強制ではないので、もし個人的に色々調べて別の治療を望むのであれば、もちろん相談に応じます。

治療方法と期間

APLの治療は、治療開始時の白血球数によって変わります。
(この時点での私の白血球の数は1,600でした)
白血球が3,000以下であれば、ATRA単剤での治療スタートになります。
3,000を超えている場合、または治療開始後に急激に白血球が増加した場合には、従来の抗がん剤を併用します。
そして、まずは通常の造血が出来るようになる状態(血液学的寛解)を目指します。
その時点では、まだ白血病細胞が残っている状態なので、それから地固め療法維持療法を行います。地固め療法では、亜ヒ酸・・いわゆるヒ素も使用します。
それぞれの治療については、またその時に詳しく説明します。
トータルの治療期間は、2年以上になります。

ATRAの副作用

まずはATRAで治療を始めます。
この薬は抗がん剤ではありますが、一般的に言われるような吐き気とか脱毛などの副作用は出ない薬です。
副作用としては「分化症候群」(レチノイン酸症候群)と言われるものが、10~15%位の割合で出ることがあります。熱が出たり、呼吸が苦しくなったり、胸が痛くなったりします。
この症状が出てしまったときは、一度投薬を中止して、ステロイドなどを使用してその治療をします。まれに危険な状態になることもあります。

K先生
K先生

今回、特に症状が出ないうちに見つかったのは本当に幸いだったと思います。
今の段階であれば、しっかり寛解目指していけると思います。
でも、やってみなければ分からないこともあるので、まずはこの治療をしていきましょう。

この病状説明のボイスメモは40分間くらいあります。
それぞれの内容は、もう少し詳しいものでした。(長くなってしまうので、省略している部分もあります)

あの日、病気のことをまだまだ現実のものとして受け入れられていなかったらしい私・・・
とっても深刻なことを宣告されているにもかかわらず、その場は笑いでいっぱいでした(^^;

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